妊娠中から起こり得る鼠径部痛や恥骨痛。。

妊娠中から産後までに様々なホルモンの分泌が行われますがその中で『リラキシン』というホルモンがあります。このホルモンは靭帯を緩める為関節が緩くなります。お産の際は産道を広げて役割がありますが、関節が不安定になる為、通常はかなり動きが少なく頑丈な作りの骨盤も不安定感を感じる事があります。このホルモンは産後少しずつ分泌は緩くなりますが、半年間は続くといわれています。
このホルモンの影響もあり、骨盤の周りの筋肉に普段より多くの負担がかかり、筋肉の疲労がピークをむかえると筋肉にエラーが発生して足が踏ん張れなかったり、歩いているときに力が入らない感覚になる方もいます。
鼠径部の痛みには他にも子宮円索という子宮を支える靭帯の静脈に子宮円索静脈瘤が出来てしまい、血管が固まることで、しこりや腫れ痛みを伴うものです。これは産後に軽快していく方がほとんどです。
似たような症状で鼠径ヘルニアがあります。これは腹圧がかかってなるもので、女性より男性の方がなる割合が高い為、女性はそこまで心配す必要はないかと思います。
もしなってしまった場合は手術が必要になります。
鼠径部と同じように関節が緩む事で起こり得るのが恥骨痛です。
骨盤周りの靭帯が緩んだ際に歪みやすいのが恥骨結合部の為、恥骨の周りの恥骨筋などが緊張して痛みを誘発します。

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